全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年5月22日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気南下
・カザフスタンW部のリッジ:暖気北上
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下
・バッフィン島S部の寒冷渦:寒気南下
・アルゼンチン・ウルグアイの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にシベリア80Eのリッジの流れで蛇行大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が35N近くまで
・トルコの寒冷渦:寒気東進、エジプトでは寒気南下
・カザフスタンW部のリッジ:暖気北上、850hPa・20℃線が50N以北まで
・シベリア80Eのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は70N
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が35Nまで
・日本海の寒冷渦:寒気東進
・ボーフォート海のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が75Nまで
・アメリカ115Wの寒冷渦:停滞、寒気弱まる、850hPa・4℃線は40Nの少しS
・同90Wのリッジ:昇温、850hPa・16℃以上
・バッフィン島S部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・-12℃線が60Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・南極大陸130Wのリッジ:暖気南下、850hPa・-12℃線が80Sまで
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・南アフリカのEの寒気トラフ:寒気北上、アフリカ大陸SE部(南アフリカE部~タンザニアS部)で降温
・オーストラリアのSWの寒気トラフ:寒気東進、オーストラリアW部では昇温
・太平洋140Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35S
・アルゼンチン・ウルグアイの寒冷渦:寒気北上、アルゼンチンN部、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:スヴァールバル諸島周辺、バッフィン島周辺
・南半球低極 -40℃:南極大陸115E76S、140E74S付近
・高極(22日00UTC) 28℃:モーリタニア~ニジェール、スーダンE部~イラン、アメリカS部105W付近、メキシコ
・高極(22日12UTC) 32℃:エリトリア、エチオピアN部、サウジアラビア、イランS部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載