全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年6月27日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの寒冷渦:寒気強化
・モンゴル~シベリア120Eのリッジ:暖気東進
・カナダSW部の高気圧:昇温
・大西洋00Eの寒気トラフ:寒気北上
・アルゼンチンの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にカナダSW部の高気圧を周る流れで蛇行大
・北極点近くの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-8℃以下の領域拡大
・スヴァールバル諸島のSの寒冷渦:寒気東進
・ウクライナの寒気トラフ:寒気東進
・ロシアのリッジ:暖気持続、850hPa・16℃線は60N
・イラクで昇温
・モンゴル~シベリア120Eのリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は55Nの少しS
・シベリア145Eの高気圧:昇温、850hPa・20℃以上
・カナダSW部の高気圧:昇温、850hPa・20℃線は60N
・アメリカSW部で昇温:850hPa・28℃以上の領域拡大
・カナダ70Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は55N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に、南米大陸S部のリッジの流れ、南アフリカのSの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・南極大陸70Eの寒冷渦:降温
・大西洋00Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・-4℃線が35S近くまで、南アフリカでは昇温
・インド洋100Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S近くまで
・ニュージーランドのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は45S
・太平洋105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・アルゼンチンの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が25Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海の広範囲
・南半球低極 -44℃:南極大陸85E79S、105E79S~150E76S付近
・高極(27日00UTC) 32℃:アルジェリア、サウジアラビア、アメリカSW部105~110W付近、メキシコN部
・高極(27日12UTC) 32℃:アルジェリア、サウジアラビア、イラク、イラン、中国80、105E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/