全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年7月3日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧の高気圧:停滞、昇温
・シベリア140Eの高気圧:暖気東進
・カナダ90Wのリッジ:暖気南下
・グリーンランドNW部の寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・イタリアのリッジ:暖気東進、850hPa・16℃線は45N
・北欧の高気圧:停滞、昇温、850hPa・16℃以上
・バルカン半島の寒冷渦:寒気南下、850hPa・12℃線が40N以南まで
・カラ海の寒冷渦:850hPa・-4℃以下の寒気が東進
・中国115Eの寒冷渦:寒気東進
・シベリア140Eの高気圧:850hPa・20℃以上の暖気持続、東進
・太平洋170Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が45Nまで
・カナダ90Wのリッジ:五大湖周辺に暖気南下、850hPa・20℃線北縁は60N
・アメリカE岸の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・12℃線が35Nまで
・グリーンランドNW部の寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が65Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸80Eのリッジ:暖気南下、850hPa・-16℃線が75S近くまで
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN、南アフリカW部で降温、同E部で昇温
・インド洋100Eの寒冷渦:寒気北上、850hPa・0℃線が30S近くまで
・オーストラリアSE部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しN
・太平洋180Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は20Nの少しN(バヌアツ、フィジー)
・アルゼンチンのリッジ:チリ・アルゼンチン40S以北で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:カナダN部~グリーンランドNW部
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E73S付近
・高極(3日00UTC) 32℃:アルジェリアW部とその周辺、サウジアラビア~イラン、アメリカSW部
・高極(3日12UTC) 32℃:アルジェリアW部とその周辺、スーダンNE部~アフガニスタン・パキスタン、中国タリム盆地
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/