全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年9月22日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア35Eの寒冷渦:寒気南下
・シベリア95Eの寒冷渦:寒気拡大
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下
・南大西洋30Wの寒気トラフ:寒気北上
・タスマン海の寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にシベリア95Eの寒冷渦を周る流れで蛇行大
・イギリスのNWの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は55Nの少しN
・北欧のリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は65N
・ロシア35Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が40N近くまで
・カラ海のリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は80N
・シベリア95Eの寒冷渦:850hPa・-4℃以下の領域拡大
・朝鮮半島の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は35Nの少しN
・太平洋170Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が40N以南まで
・アメリカ110Wのリッジ:昇温、850hPa・12℃線は55Nの少しN
・同90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・12℃線が30N近くまで
・カナダ80Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が50N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで、ブラジルSE部で降温
・ナミビアS部、南アフリカW部で昇温、ジンバブエ、モザンビークで降温
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40S
・タスマン海の寒冷渦:寒気北上、850hPa・8℃線が20S以北まで
・太平洋120Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
・チリの寒気トラフ:寒気東進、チリ30S以南で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:グリーンランドS部
・南半球低極 -40℃:南極大陸95E74S付近
・高極(22日00UTC) 28℃:モーリタニアE部~アルジェリア、アンゴラ、スーダン、サウジアラビア、イラン、メキシコ、ブラジル
・高極(22日12UTC) 32℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/