全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年12月17日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスの高気圧:暖気持続
・ロシアW部~バルカン半島の寒気トラフ:寒気南下
・日本の寒気トラフ:寒気南下
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下
・オーストラリアSE部のリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特にイギリスの高気圧を周る流れで蛇行大
・イギリスの高気圧:850hPa・12℃以上の暖気持続
・北欧のリッジ:暖気東進、850hPa・0℃線は70N
・ロシアW部~バルカン半島の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-4℃線が45N以南まで
・インドN部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・8℃線は25N
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-32℃以下
・日本の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が35Nまで
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が45Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は30Sの少しS、南アフリカE部、モザンビークS部、ジンバブエ、ザンビアで降温
・オーストラリアSE部のリッジ:昇温、850hPa・20℃線南縁は40Sの少しN
・太平洋125Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・パラグアイの高気圧:昇温、850hPa・20℃以上の領域拡大
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア110E66N、135E58N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸140E85S、110W78S付近
・高極(17日00UTC) 28℃:オーストラリア中央部
・高極(17日12UTC) 28℃:ナミビア、オーストラリア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/