全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2022年5月30日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・中国NE部の寒気トラフ:寒気東進
・五大湖のリッジ:暖気北上
・カナダ60Wの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上
・アルゼンチンのEの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大
・イギリスN部の寒冷渦:ブロッキング、850hPa・0℃線南縁は50N
・スヴァールバル諸島のSの高気圧:暖気北縁は南下、850hPa・4℃線が80Nまで
・中国NE部の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は40N
・サハリンのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が55N以北まで
・五大湖のリッジ:暖気北上、850hPa・12℃線が50N以北まで
・カナダ60Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が50Nまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にオーストラリアのSW110E~大西洋50Wの流れで蛇行大
・南極半島のリッジ:暖気南下、850hPa・-4℃線が75Sまで
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しN、南アフリカE部、ボツワナS部で降温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が25Sまで
・ニュージーランドのEのリッジ:暖気南下、850hPa・8℃線が50S以南まで
・太平洋140Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40S以北まで
・アルゼンチンのE(大西洋55W)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで、パラグアイ、ブラジルS部で降温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極点近くの寒冷渦中心付近、ボーフォート海の寒冷渦中心付近、エルズミーア島、グリーンランドNW部
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E74S付近
・高極(30日00UTC) 32℃:アメリカS部、メキシコ
・高極(30日12UTC) 32℃:サウジアラビア
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/