全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年8月9日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのリッジ:暖気北上
・ロシアN部の高気圧:暖気北上
・モンゴルE部のリッジ:暖気東進
・ニューカレドニアの寒気トラフ:寒気北上
・ニュージーランドのSの寒冷渦:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にロシアN部の高気圧を周る流れで蛇行大
・イギリスのリッジ:暖気北上、850hPa・8℃線が60Nまで
・イベリア半島のリッジ:暖気北上、850hPa・24℃線が45Nまで
・ロシアN部の高気圧:暖気北上、850hPa・12℃線が75Nまで
・モンゴルE部のリッジ:暖気東進、850hPa・20℃線は50Nの少しN
・アメリカE岸の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・16℃線は35Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋20Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が25S近くまで
・マダガスカルのS(40E)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S近くまで
・インド洋95Eの寒気トラフ:ブロッキング、850hPa・4℃線は25Sの少しS
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・ニューカレドニア(160E)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が20Sまで
・ニュージーランドのSの寒冷渦:寒気北上、850hPa・-4℃線が40S近くまで
・太平洋130Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・4℃線は30Sの少しN
・同85Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35Sまで
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海
・南半球低極 -52℃:南極大陸110E73S付近
・高極(9日00UTC) 32℃:アルジェリアS部、サウジアラビア、イラク、アメリカSW部、メキシコ
・高極(9日12UTC) 32℃:モロッコ、アラビア半島~パキスタン、中国80E、100E付近
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/