全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2023年9月16日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポルトガルのWの寒冷渦:寒気南下
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気南下
・カナダ100Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上
・オーストラリアでの昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・ポルトガルのWの寒冷渦:寒気南下、850hPa・8℃線が35N近くまで
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が60Nまで
・カナダ100Wのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は65N
・アメリカ95Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が45Nまで
・グリーンランドS部の寒冷渦:寒気東進、850hPa・-4℃線は60Nの少しS
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大、特に南極大陸80Wのリッジの流れで蛇行大
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・12℃線が25Sまで、南アフリカW部、ナミビアS部で降温
・オーストラリアのSW(110E)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・オーストラリアの広範囲で昇温:850hPa・20℃以上、同16℃以上の領域拡大
・ニュージーランドへ暖気東進:850hPa・12℃線は40S
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しS
・同95Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30Sの少しS
・アルゼンチン35S以北で昇温:850hPa・24℃以上の領域出現
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、グリーンランド
・南半球低極 -40℃:南極点、南極大陸10E83S付近
・高極(16日00UTC) 28℃:アルジェリアS部とその周辺、アラビア半島、イラン、アメリカS部、メキシコ
・高極(16日12UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/