全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2025年5月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのSEの高気圧:暖気北上
・イラン~パキスタンでの昇温
・アメリカ100Wのリッジ:暖気北上
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気北上
・南太平洋160Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にカナダ80W~シベリア60Eの流れで蛇行大
・アイスランドのSEの高気圧:暖気北上、850hPa・4℃線が70N以北まで
・フィンランドの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が60N以南まで
・イラン~パキスタンで昇温:850hPa・32℃以上の領域拡大
・カザフスタン65Eのリッジ:暖気北上、850hPa・24℃線が45N以北まで
・中国NE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・8℃線が40Nまで
・サハリンのリッジ:暖気東進、850hPa・8℃線は55N
・アメリカ100Wのリッジ:暖気北上、850hPa・24℃線が40N近くまで
・大西洋45Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋15Wの寒冷渦:寒気北上、850hPa・4℃線が30Sまで
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が30S以北まで
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しS
・アルゼンチンのS(60W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・4℃線は35Sの少しS
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:カナダN部、グリーンランドN部
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E、145E付近
・高極(14日00UTC) 32℃:メキシコ
・高極(14日12UTC) 32℃:アルジェリア、ニジェール、アラビア半島~パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/