全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2025年6月11日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ヨーロッパW部のリッジ:暖気北上
・中国NE部のリッジ:暖気東進
・シベリア135Eのリッジ:暖気東進
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気北上
・ブラジルのSの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・大西洋30Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃線が45N以南まで
・ヨーロッパW部のリッジ:暖気北上、850hPa・16℃線が50Nまで
・シベリア70Eのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は65Nの少しN
・中国NE部のリッジ:暖気東進、850hPa・24℃線は45N
・シベリア135Eのリッジ:暖気東進、850hPa・12℃線は70N
・カナダ90Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が50N近くまで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特に60W(南米大陸のS~南極大陸)のリッジの流れで蛇行大
・南アフリカのSEの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・8℃線は30Sの少しN
・インド洋85Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が35S以北まで
・オーストラリア130Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで
・太平洋150Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・8℃線が25Sまで
・チリのW(85W)の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35S
・ブラジルのS(45W)の寒気トラフ:寒気北上、850hPa・4℃線が30S以北まで

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海、グリーンランドNW部
・南半球低極 -44℃:南極大陸15E、110E付近
・高極(11日00UTC) 32℃:パキスタン、アメリカSW部、メキシコ
・高極(11日12UTC) 36℃:中国W部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/

北半球海面気圧6月11日12UTC
北半球500hPa高度6月11日12UTC
南半球海面気圧6月11日12UTC
南半球500hPa高度6月11日12UTC
全球500hPa高度6月11日12UTC