全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月26日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアN部~ドイツS部の高気圧:昇温持続
・日本のリッジ:昇温
・インド洋105E(オーストラリアのW)の寒気トラフ:850hPa・-4℃以下の寒気が40Sまで北上
・南米大陸60Wの寒気トラフ:ボリビア、パラグアイで寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋35~25Wに高気圧。ポルトガルのWに寒冷渦。アルジェリアN部~ドイツS部に高気圧、昇温。バルカン半島~リビアN部にトラフ。ロシア60E~カザフスタンW部に寒気トラフ。カラ海に寒冷渦。カザフスタンE部~シベリア110Eにリッジ。バイカル湖に寒冷渦。黄海~東シナ海にトラフ。日本にリッジ、昇温。東シベリア海に高気圧。ベーリング海175Eに寒冷渦。太平洋170W~アラスカにリッジ。太平洋130W、カナダNW部、カナダ85Wに寒冷渦。ラブラドル海、大西洋55Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:20W(沿岸)に寒冷渦。80~20Eにリッジ。180W(ロス海)に寒冷渦。80W~南極点付近にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋05Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。南アフリカに寒冷渦。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。同105Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで、オーストラリアW部で昇温。太平洋155Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで。太平洋80~100Wに寒気トラフ。南米大陸60Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで、ボリビア、パラグアイで寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠W部(モーリタニア)で昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:70N帯(70~80N)の4個の寒冷渦の中心付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E72S付近
・高極 36℃:イラン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載