全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月6日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ドイツ~北欧のリッジ:暖気北上
・トルコのSWの寒冷渦:寒気南下
・バッフィン湾の寒冷渦:850hPa・-40℃以下の寒気持続
・南太平洋165Wの寒冷渦:ニュージーランドで寒気北上
★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
アイスランド~イギリスに寒気トラフ。モロッコに低気圧。ドイツ~北欧にリッジ、暖気北上。トルコのSWに寒冷渦、寒気南下。カザフスタン60Eに寒冷渦。カラ海に寒冷渦、シベリア60Eにかけて寒気トラフ。中国105Eに寒気トラフ。同NE部に寒冷渦。太平洋165Eに寒冷渦、寒気トラフ。アラスカに寒冷渦。太平洋155Wに寒気トラフ。アメリカ110Wに寒気トラフ。バッフィン湾に寒冷渦、850hPa・-40℃以下の寒気持続。大西洋50Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:40Eに高気圧。75E、150Wに低気圧。155E、85Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:ナミビア、南アフリカのWに寒気トラフ。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上、オーストラリアW部で昇温。太平洋165Wに寒冷渦、ニュージーランドで寒気北上。大西洋60Wに寒気トラフ、南米大陸S部(30S以南)で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ10N~10S付近で昇温。アラビア半島で寒気南下。メキシコで昇温。
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -40℃:バッフィン湾65W69N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:ナミビア、ボツワナ、南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載