全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月15日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリア~バルト3国のリッジ:暖気北上
・タイミル半島の寒冷渦:寒気強化、南下
・カムチャツカ半島の寒冷渦:日本付近で寒気南下
・大西洋50Wの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・イタリア~バルト3国のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が60Nまで
・スヴァールバル諸島のNの寒気トラフ:850hPa・-24℃以下の寒気が南下
・トルコの寒冷渦:寒気東進、エジプトでは寒気南下
・タイミル半島の寒冷渦:寒気強化、南下、850hPa・-20℃線が60Nまで
・カムチャツカ半島S部の寒冷渦:日本付近で寒気南下、850hPa・0℃線が30N以南まで
・北極海175Wの高気圧:E側で昇温、850hPa・-12℃以上
・アメリカ105Wの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-4℃線が35N近くまで、メキシコでは昇温
・セントローレンス湾付近の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は40N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・南極大陸の大規模な高気圧:暖気南下、850hPa・-8℃線が85Sまで
・コンゴ付近で昇温
・南アフリカS部の寒気トラフ:寒気東進、南アフリカS部で降温
・オーストラリアW部~中部で昇温
・ニュージーランドのリッジ:昇温
・大西洋50Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40S、アルゼンチン中部(30~40S)では降温
・アルゼンチンN部~パラグアイで昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア95E70N、同135E58N、カナダ100W70N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極(15日00UTC) 24℃:チャド~スーダン、アンゴラ、ナミビア、アルゼンチン
・高極(15日12UTC) 28℃:アンゴラ~南アフリカ
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載