全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年12月18日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア55E~カスピ海の寒気トラフ:寒気南下
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気強化、南下
・北極海180Eの大規模な高気圧:停滞、暖気持続
・ニュージーランドのリッジ:昇温
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・大西洋25Wの寒冷渦:寒気東進、850hPa・0℃線は45N
・アルジェリアの寒冷渦:アルジェリアW部、マリで寒気南下
・ドイツ~北欧S部のリッジ:暖気北上、850hPa・4℃線が60Nまで
・イランW部~サウジアラビアW部の寒気トラフ:寒気南下
・ロシア55E~カスピ海の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が50N以南まで
・シベリア135Eの寒冷渦:寒気強化しつつ南下、850hPa・-20℃線が40N近くまで
・同140Eの寒冷渦:寒気強化、850hPa・-36℃以下
・北極海180Eの大規模な高気圧:停滞、850hPa・-16℃以上の暖気持続
・アメリカ110Wの寒気トラフ:寒気東進
・カナダ100Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-12℃線が50N以南まで
・アメリカE岸の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・-4℃線は35N
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋160Wの寒気トラフを通る流れで蛇行大。
・中央アフリカ~南スーダン付近、ザンビア付近で降温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気東進、オーストラリア中部~E部で降温
・ニュージーランドのリッジ:昇温、850hPa・12℃以上の領域が拡大
・太平洋160Wの寒気トラフ:寒気北上
・チリ中部の寒冷渦:寒気東進
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E60N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸00E・74~87S、125E73S付近
・高極(18日00UTC) 24℃:アンゴラ、ナミビア、オーストラリア、アルゼンチン
・高極(18日12UTC) 28℃:アンゴラ~南アフリカ、オーストラリアW部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載