全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年1月14日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・グリーンランドN部のリッジ:暖気北上
・ウクライナの寒冷渦:寒気南下
・シベリア100Eの寒冷渦:寒気強化、南下
・北米大陸W岸のリッジ:暖気北上
・オーストラリアのSの寒気トラフ:寒気北上
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋45W~中国110Eの流れで蛇行大。
・ノルウェーのW~グリーンランドN部のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が80Nまで
・ウクライナの寒冷渦:寒気南下、850hPa・-8℃線が45Nまで
・トルコ~エジプトの寒気トラフ:寒気東進、エジプト、スーダンでは寒気南下
・カザフスタン60E~ロシア55Eのリッジ:暖気北上、850hPa・-4℃線が55N近くまで
・シベリア100Eの寒冷渦:寒気強化しつつ南下、850hPa・-36℃以下の寒気
・モンゴルE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-20℃線が45Nまで
・太平洋150Eの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・-8℃線が40N以南まで、日本W部では昇温
・北極海170Eの高気圧:850hPa・-12℃以上の暖気
・太平洋150Wの寒冷渦:寒気東進
・北米大陸W岸のリッジ:暖気北上、850hPa・0℃線が55N近くまで
・アメリカ100Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・0℃線が40Nまで
・メキシコで昇温
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大。
・南極大陸40Wの寒冷渦:降温、850hPa・-24℃以下の領域が出現
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで
・オーストラリアのSの135Eの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が40Sまで、オーストラリアSE部で降温
・ニュージーランドで昇温
・大西洋60Wのリッジ:チリ、アルゼンチン、ウルグアイで昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア100E67N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸10E86S付近
・高極(14日00UTC) 28℃:オーストラリアW部
・高極(14日12UTC) 28℃:オーストラリアW部~中部
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載