全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2021年8月2日12UTC
★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ベラルーシ付近の寒気トラフ:寒気東進
・カザフスタン55Eの高気圧:昇温
・日本のEの高気圧:昇温
・カナダW部~アラスカのリッジ:暖気北上
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進
★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大、特にベーリング海の寒冷渦を周る流れで蛇行大
・ノルウェーのNの寒冷渦:寒気南下、850hPa・0℃線が60N近くまで
・ベラルーシ付近の寒気トラフ:寒気東進、850hPa・12℃線は45N
・ギリシア~トルコのリッジ:暖気東進、850hPa・24℃線は45Nの少しS
・カザフスタン55Eの高気圧:昇温、850hPa・24℃線は50Nの少しS
・シベリア120Eの高気圧:850hPa・16℃以上の暖気持続
・日本のEの高気圧:日本付近で昇温、850hPa・20℃以上の領域拡大
・ベーリング海175Eの寒冷渦:寒気南下、850hPa・4℃線が50N以南まで
・カナダW部~アラスカのリッジ:暖気北上、850hPa・20℃線が65N近くまで
・アメリカNE部の寒気トラフ:寒気南下、850hPa・12℃線が40N以南まで
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大
・南極大陸120Eのリッジ:降温(寒気北上)
・大西洋10Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30S
・マダガスカルのSの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃線が35S以北まで
・オーストラリア140Eの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は30S
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は40Sの少しN
・太平洋125Wの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃線は35Sの少しN
・チリの高気圧~アルゼンチンのリッジ:チリ・アルゼンチン40S以北で昇温
★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:エルズミーア島のSW
・南半球低極 -40℃:南極大陸130E83S付近
・高極(2日00UTC) 32℃:サウジアラビア、イエメン
・高極(2日12UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン・パキスタン
※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載
※ 偏西風の蛇行の大きさについては、当サイトで独自に定義しています。詳しくは下のリンク先をご覧ください。
https://kion-web.com/blog/chart_henseifuudakoudai2021042412/