全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年5月11日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア~バレンツ海のリッジ:暖気北上
・中国NE部~オホーツク海N部のリッジ:昇温
・南米大陸60~70Wの寒気トラフ:チリN部、アルゼンチンN部に寒気
・アイスランドのNEの寒冷渦

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にロシア~バレンツ海の大規模なリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋10~30Wにリッジ。アイスランドのNEに寒冷渦、フランスにかけて寒気トラフ。ウクライナ~トルコに寒気トラフ。ロシア~バレンツ海に大規模なリッジ、暖気北上。シベリア100Eに寒冷渦、モンゴルに寒気トラフ、850hPa・0℃以下の寒気。中国NE部~オホーツク海N部にリッジ、昇温。太平洋150Eに寒冷渦。ベーリング海170Wに寒冷渦。北極海135Wに寒冷渦。太平洋130W~カナダW部にリッジ、昇温。太平洋120Wに寒冷渦。ハドソン湾に寒冷渦。ラブラドル海に高気圧。大西洋40Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:30Eに寒冷渦。115Eに高気圧、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10~20Wに寒気トラフ。マダガスカルのSに寒冷渦。インド洋75Eに低気圧。タスマン海160Eに寒冷渦。太平洋170Wにトラフ。同100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで北上。南米大陸60~70Wに寒気トラフ、チリN部、アルゼンチンN部に寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
インドで降温。オーストラリアで昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:タイミル半島周辺
・南半球低極 -48℃:南極点~20E84S付近
・高極 28℃:アルジェリア、チャド、スーダン、エチオピア、サウジアラビア、イエメン、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ミャンマー、中国100E付近

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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