全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年5月26日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・南極大陸125Eの寒冷渦:850hPa・-52℃以下の寒気
・アラスカのリッジ:昇温
・ノルウェーのNWの寒冷渦:850hPa・-12℃以下の寒気
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:850hPa・0℃以下の寒気が40S以北に

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
グリーンランドに高気圧。チュニジアに寒冷渦、アルジェリアで寒気南下。ノルウェーのNWに寒冷渦。ロシアS部~トルコE部に寒気トラフ。イラン~ロシアE部にリッジ。シベリア75Eに寒冷渦、カザフスタンE部にかけて寒気トラフ。モンゴル~シベリア110Eにリッジ、昇温。中国NE部に寒気トラフ。日本N部にリッジ。太平洋145Eに寒冷渦。ベーリング海170Wに寒冷渦。太平洋140W~アラスカにリッジ、昇温。アメリカW部125Wに寒冷渦。カナダN部90Wに寒冷渦。アメリカSE部に高気圧。大西洋50Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にアフリカのSの30E付近のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20E~10Wにリッジ、昇温。90Eに高気圧、暖気。125Eに寒冷渦、寒気強化。120Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの10Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。同30Eにリッジ。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。ニュージーランドにリッジ。太平洋135Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。同75Wに寒気トラフ、850hPa・0℃以下の寒気が南米大陸40Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
南米大陸10S帯(10~20S)で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:スヴァールバル諸島周辺の広範囲、カナダ85W68N周辺の広範囲
・南半球低極 -52℃:南極大陸120~150E・77S付近
・高極 28℃:アルジェリア、マリ、ニジェール、リビア、チャド、スーダン、サウジアラビア、イラク、イエメン、オマーン、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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