全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年6月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアS部の高気圧:周辺で昇温
・シベリア175Eの高気圧:暖気
・チリのWの寒冷渦:850hPa・0℃以下の寒気が30Sまで北上
・カナダNW部の寒冷渦:850hPa・-8℃以下の寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋40W、イギリスのWに寒冷渦。イタリア~ヨーロッパE部にリッジ、暖気。トルコに寒冷渦、停滞。バレンツ海、カラ海に寒冷渦。カザフスタン65Eに寒気トラフ。モンゴルに寒冷渦。日本海、オホーツク海に寒冷渦。シベリア175Eに高気圧、暖気。太平洋165Wに寒冷渦。カナダW部にリッジ、昇温。カナダNW部120Wに寒冷渦。カナダ80Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南太平洋で蛇行大。
南極大陸:60Eと145Eに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。インド洋60Eに寒気トラフ。同100Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S近くまで。オーストラリア中部130Eに寒気トラフ。ニュージーランドのSWの160Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで。太平洋120Wに大規模な寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで。チリのWの35Sに寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アルジェリアS部で高気圧強化、周辺で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:バレンツ海、カラ海の一部、ボーフォート海E部
・南半球低極 -48℃:南極大陸120E78S、150E77S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、オマーン、イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です