全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月6日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スヴァールバル諸島の高気圧:暖気
・イタリア~ギリシアのリッジ:昇温
・アラスカの高気圧:昇温
・南大西洋40Wの寒気トラフ:ブラジルS部、ボリビアで寒気北上
・南太平洋145Wの寒冷渦:地上低気圧が935hPaに発達
・南極大陸160E付近のトラフ:北上して強い寒気が大陸上から抜けて昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
ポルトガルのW、ノルウェーS部、ロシアW部に寒冷渦。イタリア~ギリシアにリッジ。スヴァールバル諸島に高気圧、暖気。シベリア100E、モンゴルE部、中国115Eに寒冷渦。日本海N部に高気圧。太平洋165E、165Wに寒冷渦。アラスカに高気圧、昇温。カナダNW部、同SW部、バッフィン島、カナダ75Wに寒冷渦。大西洋45Wに寒冷渦、寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南米大陸S部のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:115~40Eにリッジ。160E付近の強い寒気を伴うトラフが北上して海上に抜け、大陸上は昇温。135Wに寒冷渦。70Wにリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:モザンビーク海峡に寒気トラフ。インド洋95Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。太平洋170Wに寒冷渦、ニュージーランドに850hPa・0℃以下の寒気残る。太平洋150Wに寒冷渦。同145Wに寒冷渦、地上低気圧が935hPaに発達。同105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。南米大陸S部75Wにリッジ、チリで昇温。大西洋40Wに寒気トラフ、ブラジルS部、ボリビアで寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
サハラ砂漠E部(チャド、スーダン付近)で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:タイミル半島105E76N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸110E73S付近
・高極 36℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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