全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年7月13日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリアの高気圧:サハラ砂漠の広範囲で昇温
・シベリア140Eの高気圧:暖気
・ロシアNW部の大規模な寒冷渦:寒気南下
・タスマン海の寒気トラフ:オーストラリア中部~E部で寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にロシアNW部の大規模な寒冷渦を周る流れで蛇行大。
大西洋40W、ポルトガルに寒冷渦。大西洋20Wにリッジ。ロシアNW部に大規模な寒冷渦、寒気南下、トルクメニスタン~カザフスタンW部の高温持続。シベリア70Eに高気圧。モンゴルW部、北極海150Eに寒冷渦。シベリア140Eに高気圧、暖気。太平洋170Eに寒冷渦。同140Wに寒気トラフ。カナダ100W、80Wに寒冷渦。グリーンランドNW部に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南太平洋~南米大陸のSで蛇行大。
南極大陸:55E、110E、160Wに寒冷渦。70Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒冷渦、850hPa・-4℃が40S以北まで北上。インド洋65Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。タスマン海に寒気トラフ、オーストラリアSE部で850hPa・0℃が30Sまで。太平洋170Wにリッジ。同130Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部75Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アルジェリアに高気圧、サハラ砂漠の広範囲で昇温。アメリカ105Wに高気圧、暖気持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:スヴァールバル諸島のNに散在、タイミル半島のN~ラプテフ海N部付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸85E77S、100E76S、105E73S付近
・高極 36℃:イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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