全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年8月23日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア150Eのリッジ:暖気
・北極点近くの寒冷渦:寒気拡大
・カナダ70Wの寒冷渦:五大湖付近に寒気南下
・ニュージーランドの寒気トラフ:ニューカレドニアに寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点近くに寒冷渦。大西洋25Wに寒気トラフ。カザフスタンE部に寒気トラフ。シベリア90E、同135E(ロシア沿海地方)に寒冷渦。太平洋155E~シベリア150Eにリッジ、暖気。太平洋170Eに寒気トラフ。カナダ100Wに寒気トラフ。同90~80Wにリッジ、暖気。同70Wに寒冷渦。グリーンランドS部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋~南米大陸のSで蛇行大。
南極大陸:05W、65E、150E、180W(ロス海)に寒冷渦。100Eに高気圧。南極半島~60Eにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。オーストラリアSW部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30Sまで、オーストラリアSE部で昇温。ニュージーランドに寒気トラフ、ニューカレドニアに850hPa・8℃以下の寒気。太平洋100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部65Wにリッジ、昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカSW部で降温。ブラジルE部で寒気北上。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極点~150W80N付近の広範囲
・南半球低極 -44℃:南極大陸10W82S、115E74S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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