全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアW部~バレンツ海のリッジ:バレンツ海で昇温
・カナダ80Wの寒冷渦:寒気南下
・南大西洋50Wの寒冷渦:アルゼンチンで強い寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシアW部のリッジを周る流れで蛇行大。
アイスランドのNEに寒冷渦、ドイツにかけて寒気トラフ。ロシアW部~バレンツ海にリッジ、バレンツ海で暖気北上。シベリア70Eに寒冷渦、カザフスタンに寒気。北極海140E、シベリア120Eに寒冷渦。サハリン~日本N部に寒気トラフ。アラスカSW部、カナダ110W、同80Wに寒冷渦。カナダ、アメリカ80Wに寒冷渦。ボーフォート海にリッジ。エルズミーア島に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋90Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに寒気トラフ。80~50Eにリッジ、暖気。120Eに寒冷渦。160W(沿岸)に寒冷渦、SE側に暖気。80Wにリッジ、W側から昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカS部にリッジ、アンゴラ、ナミビアで昇温。モザンビーク海峡に寒気トラフ、寒気北上。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。タスマン海160Eに寒冷渦。太平洋150Wに寒気トラフ。同95Wに寒冷渦。同90Wに高気圧。大西洋50Wに寒冷渦、850hPa・-8℃がアルゼンチンの40Sまで北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
特記事項なし。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海140Eの寒冷渦周辺の広範囲、カナダN部110W77N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸110E72S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、オマーン、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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