全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月3日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ウクライナ~カラ海のリッジ:暖気
・カナダ120Wのリッジ:昇温
・南大西洋45Wの寒冷渦:アルゼンチンで寒気北上
・南極大陸50Eの大規模な高気圧

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋20Wに寒気トラフ。ノルウェーのWに寒冷渦、ハンガリーにかけて寒気トラフ。ウクライナ~カラ海にリッジ、暖気。シベリア75E、同130E、北極海155Eに寒冷渦。カムチャツカ半島S部、ベーリング海175Wに寒冷渦。カナダN部に高気圧。同120Wにリッジ、昇温。同65Wに寒冷渦、アメリカNE部にかけて寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋90Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:20Wに寒気トラフ。50Eに大規模な高気圧。115E(沿岸)、160E、175W(ロス海)に寒冷渦。90Wに大規模なリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカS部にリッジ、昇温。インド洋110Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。ニュージーランドのNに寒冷渦。太平洋150Wに寒気トラフ。同90Wに寒冷渦、高気圧。大西洋45Wに寒冷渦、850hPa・-4℃がアルゼンチンの35Sまで北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアNW部で昇温。ブラジル10S以南で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極海180E87N、130E82N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸110E73S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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