全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月4日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシア~シベリア90Eのリッジ:暖気
・シベリア110Eの寒冷渦:寒気南下
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:寒気東進
・南大西洋45Wの寒気トラフ:アルゼンチンで寒気持続

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点付近に寒冷渦。大西洋30Wにリッジ。イギリスに寒気トラフ。ベラルーシ~ルーマニアに寒気トラフ。ロシア~シベリア90Eにリッジ、暖気。カザフスタン60E、シベリア80E、同110E、同130Eに寒冷渦。中国120Eに低気圧。太平洋160E、ベーリング海峡、カナダNW部、同90W、バッフィン湾に寒冷渦。カナダ、アメリカ80Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋85Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:30Eに高気圧、暖気、縮小傾向。15E(沿岸)、120E(沿岸)、180E(ロス海)に寒冷渦。南極半島~70Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:インド洋90Eに寒気トラフ。オーストラリアSW部に寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上、オーストラリア中部で昇温。ニュージーランドのNに寒気トラフ、ニューカレドニアに寒気。太平洋145Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。同85Wに寒冷渦、高気圧。大西洋45Wに寒気トラフ、850hPa・-8℃がアルゼンチンの40Sまで北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
特記事項なし。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -12℃:北極点周辺~160E84N付近
・南半球低極 -40℃:南極点周辺、南極大陸85~115E・74S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イエメン、イラン、アフガニスタン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です