全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月13日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・バレンツ海~北極点のリッジ:昇温
・日本N部~オホーツク海のリッジ:暖気
・グリーンランドの寒冷渦:停滞
・タスマン海の寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
スペインS部に寒冷渦。イタリアN部~ルーマニアにリッジ、暖気。北欧に寒気トラフ。トルコW部に寒冷渦。バレンツ海~北極点にリッジ、昇温。カザフスタンW部、シベリア100Eに寒冷渦。シベリア130E~中国NE部に寒気トラフ。日本N部~シベリア150Eにリッジ、昇温。太平洋160E、アラスカSW部に寒冷渦。アメリカ95Wに寒冷渦、寒気トラフ。カナダ75Wにリッジ。グリーンランドに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋110Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:35W(ウェッデル海)、20E、75E、175W(ロス海)に寒冷渦。20Eにリッジ、暖気。140~100Eにリッジ。90W~南極点にリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。珊瑚海160Eに寒気トラフ。タスマン海165Eに寒気トラフ。太平洋145Wに寒冷渦。同110Wにリッジ。同90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部10S帯(10~20S)で昇温持続。オーストラリアSW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:グリーンランド40W70N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸00W88S、60E87S付近
・高極 32℃:サウジアラビア、イラン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です