全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年9月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのNWの高気圧:暖気縮小
・アメリカSE部の高気圧:昇温
・ノルウェーの寒冷渦:寒気南下
・南太平洋85Wの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
大西洋20Wに寒気トラフ。アイスランドのNWに高気圧、暖気縮小。ノルウェーに寒冷渦、寒気南下。リビアにトラフ。シベリア100E~カザフスタンE部に寒気トラフ。シベリア140Eに寒冷渦、太平洋160Eにかけて寒気トラフ。太平洋165Wに寒気トラフ。同140W~カナダW部にリッジ、暖気。カナダNW部、アメリカNW部に寒冷渦。カナダ80W、大西洋50Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋105Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20W、165E(ロス海)に寒冷渦。90Eに高気圧、暖気。100Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒気トラフ。南アフリカ、ボツワナに寒気トラフ。インド洋80Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。オーストラリアSW部に寒気トラフ。タスマン海165Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S近くまで。太平洋130Wに寒気トラフ。同105Wにリッジ。同85Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで、アルゼンチンN部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ10S帯(10~20S)で昇温。オーストラリアNW部で昇温。アメリカSE部に高気圧、アメリカ中部、SE部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:ボーフォート海125W78N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸30W88S付近
・高極 32℃:イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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