全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年10月14日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア100Eのリッジ:暖気
・ヨーロッパのWの寒気トラフ:ヨーロッパの暖気持続
・サハリン~朝鮮半島の寒気トラフ:寒気東進
・アフリカS部の高気圧:暖気拡大

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのSWに寒冷渦。イギリスのW~ポルトガルに寒気トラフ、ヨーロッパの暖気持続。スヴァールバル諸島に高気圧、下層は寒気。シベリア65Eに寒冷渦、カザフスタン65Eに寒気トラフ。シベリア100Eにリッジ。同160Eに寒冷渦、サハリン~朝鮮半島に寒気トラフ。アラスカ~東シベリア海にリッジ。北極海180E、太平洋150Wに寒冷渦。アメリカ120Wに寒気トラフ。カナダ85Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に南太平洋80Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:20E、80E、110E、155E、150W、65Wに寒冷渦。50Eにリッジ。90E付近に不明瞭な高気圧。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのSWに寒気トラフ。インド洋55Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。オーストラリアのSの120Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。ニュージーランドのNWに寒冷渦。太平洋130Wに寒気トラフ。同105W、同75Wに寒冷渦。同80Wにリッジ。大西洋50Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで、アルゼンチンN部~ブラジルS部で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部に高気圧、昇温持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:北極海170E85N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸05E85S付近
・高極 28℃:ザンビア、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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