全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年10月17日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アメリカ、カナダ100Wのリッジ:昇温
・カザフスタンの寒気トラフ:寒気南下
・千島列島の寒気トラフ:寒気東進
・南アフリカの高気圧:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極海00W、イギリスのWに寒冷渦。カラ海に高気圧、下層は寒気。シベリア80E~カザフスタン70Eに寒気トラフ。ラプテフ海に寒冷渦。中国110Eに寒気トラフ。中国NE部~シベリア125Eにリッジ、暖気。ベーリング海175Eに寒冷渦、千島列島に寒気トラフ、日本N部に寒気。ボーフォート海~チュコート海に高気圧。カナダ、アメリカW岸に寒気トラフ。アメリカ、カナダ100Wにリッジ、昇温。エルズミーア島、アメリカNE部、ラブラドル海に寒冷渦。グリーンランドS部に高気圧、暖気。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にインド洋90Eのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:25W、170W(ロス海)、105Wに寒冷渦。80Eにリッジ、暖気。70Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋10Wに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで北上。インド洋80Eに寒気トラフ。オーストラリアのSEに寒気トラフ、寒気北上。太平洋135Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで。南米大陸S部70Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
南アフリカに高気圧、昇温。ブラジルS部と周辺で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:カナダN部95W80N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸120E74S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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