全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月18日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北欧のリッジ:暖気北上
・シベリア75Eの寒冷渦:強い寒気南下
・中国NE部の寒冷渦:強い寒気東進
・南極大陸110Eの高気圧:暖気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にウクライナE部の高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋35Wに寒冷渦。イギリス~アイスランドにリッジ。ドイツに寒冷渦、モロッコNE部にかけて寒気トラフ。ウクライナE部に高気圧、北欧にかけてリッジ、暖気北上。カラ海に高気圧。イランNW部に寒冷渦、イラクに寒気。シベリア75E、ラプテフ海に寒冷渦。中国NE部に寒冷渦、黄海にかけて寒気トラフ、強い寒気東進。太平洋180Eに寒冷渦、同175Eにかけて寒気トラフ。同120Wに寒冷渦。カナダ80Wに寒冷渦、アメリカ85Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10Wにリッジ。110Eに高気圧、暖気。65E、140W、85Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒気トラフ。南アフリカのWに寒気トラフ。インド洋100Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで北上。ニュージーランドに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。太平洋105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。大西洋50Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアSE部で昇温。アメリカSW部で昇温。ボリビア、パラグアイ付近で昇温持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア125E58N付近
・南半球低極 -24℃:南極点~20E82S、南極大陸50E78S、140E74S付近
・高極 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です