全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月19日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シベリア85Eの寒冷渦:カザフスタンに寒気南下
・サハリンの寒冷渦:強い寒気東進
・シベリア170Eの高気圧:昇温
・オーストラリアのWの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にトルコ~ロシアNW部のリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋30Wに寒冷渦。ノルウェーのW、フランスのSに寒冷渦。トルコ~ロシアNW部にリッジ、ロシアNW部で暖気北上。イランNW部に寒冷渦。シベリア85Eに寒冷渦、カザフスタンで寒気南下。シベリア120Eに寒冷渦。サハリンに寒冷渦、強い寒気東進。シベリア170Eに高気圧、昇温。太平洋170Wに寒冷渦、寒気トラフ。同140Wにリッジ、昇温。同120Wに寒冷渦。アメリカW岸に寒気トラフ。バッフィン島に寒冷渦。アメリカ85Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:00Wにリッジ、昇温。110Eに高気圧、暖気。65E、160W(ロス海)、80W(沿岸)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:アフリカのSの30Eに寒気トラフ。オーストラリアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。オーストラリア140Eにリッジ、昇温。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。大西洋60Wにリッジ、南米大陸35S以南で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ20S付近で降温。中国SE部で寒気南下。メキシコで昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア135E56N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸20E85S~50E75S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、オーストラリアW部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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