全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月21日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアの大規模な高気圧:偏西風が大きく蛇行、見慣れない形に
・シベリア120Eの寒冷渦:寒気強化
・カナダ120Wのリッジ:暖気東進
・南極点の高気圧:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシアの高気圧を周る流れで蛇行大。
大西洋35W、イギリスのSWに寒冷渦。ロシアに大規模な高気圧。カザフスタンW部に寒冷渦。イランに寒気トラフ。シベリア100E~モンゴルW部に寒気トラフ。シベリア120Eに寒冷渦。中国120Eに寒気トラフ。シベリア165Eに高気圧。太平洋175W、アメリカ115Wに寒冷渦。カナダ120Wにリッジ、暖気。カナダ90W~アメリカ105Wに寒気トラフ。グリーンランドW岸に寒気トラフ。大西洋65Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に大西洋20Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:南極点に高気圧、昇温。15E、70E、70Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wにリッジ。同10Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。タスマン海160Eリッジ、暖気。太平洋180Wに寒冷渦。同105Wに寒気トラフ。大西洋40Wに寒冷渦。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(10S以南)で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア100E57N、125E66N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸20W89S~25E76S付近
・高極 28℃:アンゴラ、ナミビア、ボツワナ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です