全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月22日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ロシアの高気圧:偏西風の大きな蛇行持続
・シベリア130Eの寒冷渦:寒気強化
・ニュージーランドのリッジ:暖気
・南極大陸の大規模な高気圧:暖気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシアの高気圧を周る流れで蛇行大。
アイルランドに寒冷渦。ロシアに高気圧、北欧、アイスランドにかけてリッジ。カザフスタンW部に寒冷渦。シベリア115E、同130Eに寒冷渦。中国110Eに寒気トラフ。シベリア135Eにリッジ、暖気。太平洋180Wに寒気トラフ。アメリカ105W、エルズミーア島に寒冷渦。カナダ80W~アメリカ85Wに寒気トラフ。大西洋50Wに寒冷渦、同45Wにかけて寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20Wにリッジ、昇温。120Eに大規模な高気圧、暖気。175W(ロス海)、55W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒冷渦。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。オーストラリアのSの130Eに寒気トラフ。ニュージーランドにリッジ、暖気。太平洋175W、140Wに寒冷渦。100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。南米大陸S部70Wにリッジ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部(10S以南)で昇温持続。オーストラリアE部で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア110E58N、125E68N~145E64N付近
・南半球低極 -24℃:南極大陸20W84S~45E75S付近
・高極 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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