全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年11月23日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの寒冷渦:寒気強化
・ロシアの高気圧:縮小傾向
・モンゴルの寒気トラフ:強い寒気東進
・南米大陸S部のリッジ:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にロシアの高気圧を周る流れで蛇行大。
北極点近くに寒冷渦。大西洋40Wに寒冷渦。フランスのWに寒冷渦、アルジェリアN部にかけて寒気トラフ。ロシアに高気圧、バレンツ海にかけてリッジ。ウズベキスタンW部に寒冷渦。モンゴル110Eに寒気トラフ。シベリア130E、同140Eに寒冷渦。太平洋155Eにリッジ。同170Eに寒気トラフ。アラスカのSW、太平洋130Wに寒冷渦。アメリカ95W、カナダ80W、セントローレンス湾に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南米大陸S部のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wにリッジ、昇温。100Eに高気圧、暖気。110W(沿岸)、80Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40Sまで北上。ニュージーランドにリッジ、暖気。太平洋175W、同135Wに寒冷渦。同90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。南米大陸S部65Wにリッジ、昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカSE部(タンザニア、ザンビア、モザンビーク付近)で降温。パラグアイ付近で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -28℃:シベリア110E60N、125E58N、135E67N付近
・南半球低極 -24℃:南極点~40E79S付近
・高極 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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