全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2019年12月20日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・トルコ~北欧のリッジ:暖気北上
・パキスタンの寒気トラフ:寒気南下
・オホーツク海N部の寒冷渦:周辺に強い寒気
・オーストラリアのSEのリッジ:強い暖気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にトルコ~北欧のリッジを周る流れで蛇行大。
イギリス~フランスに寒気トラフ。スヴァールバル諸島に寒冷渦。トルコ~北欧にリッジ、暖気北上。カザフスタン60Eに寒冷渦、寒気南下。パキスタンに寒気トラフ。オホーツク海N部に寒冷渦、太平洋145Eに寒気トラフ。太平洋170W~アラスカSW部にリッジ。太平洋150Wに寒気トラフ。カナダ120Wに寒冷渦。アメリカ105Wに寒気トラフ。アメリカ85W~カナダ90Wにリッジ、暖気北上。大西洋55Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋140Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:10Wに高気圧。150W~160Eにリッジ。100Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。インド洋95Eに寒気トラフ。オーストラリアのSEにリッジ、オーストラリアSE部で昇温。ニュージーランドに寒気トラフ。太平洋140Wにリッジ。同125Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。南米大陸S部70Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部に高気圧、昇温。アルゼンチンN部~ブラジル中部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -36℃:シベリア135E58N、155E63N付近
・南半球低極 -20℃:南極大陸120E80S周辺の広範囲
・高極 32℃:ナミビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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