全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月14日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・大西洋25Wの寒気トラフ:深まり
・シベリア、カザフスタン60Eの寒気トラフ:寒気強化
・イランの寒気トラフ:寒気南下
・カナダ115Wの寒冷渦:強い寒気拡大

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋180Wのリッジを周る流れで蛇行大。
アイスランドのSEに寒冷渦、大西洋25Wにかけて寒気トラフ。アルジェリアW部~スペインにリッジ。リビアに寒冷渦。ベラルーシ~北欧N部にリッジ。北極海60Eに寒冷渦。シベリア、カザフスタン60Eに寒気トラフ、寒気強化。イランに寒気トラフ。朝鮮半島に寒気トラフ。シベリア150Eに寒冷渦。太平洋170Eに寒気トラフ。同180Wにリッジ、暖気北上。カナダNW部に高気圧。同115Wに寒冷渦、強い寒気拡大。アメリカ120Wに寒気トラフ。バッフィン島に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:40E、110Eに高気圧。55E、160E、130W、55W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋20Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。オーストラリアのSの130Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで、オーストラリアSE部で昇温。ニュージーランドのEに寒冷渦。太平洋130Wに寒気トラフ。同80Wに寒気トラフ、アルゼンチン40S以北で暖気南下。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
スーダン周辺で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア145E63N付近、カナダ115W55N周辺、バッフィン島70W66N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 28℃:ナミビア、南アフリカ、オーストラリア中部

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です