全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アルジェリア~ウクライナのリッジ:暖気北上
・カザフスタンの寒気トラフ:寒気強化
・ベーリング海峡のリッジ:暖気北上
・アフリカS部の高気圧強化:昇温

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にベーリング海峡のリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋30Wに寒気トラフ。アイスランドのEに寒冷渦。アルジェリア~ウクライナにリッジ、暖気北上。リビアNE部に寒冷渦、エジプトで昇温。カラ海に寒冷渦。カザフスタン70Eに寒気トラフ、寒気強化。アフガニスタンに寒気トラフ。中国NE部、日本N部に寒気トラフ。カムチャツカ半島に寒冷渦、太平洋175Wに寒気トラフ。太平洋160W~ベーリング海峡にリッジ、暖気北上。太平洋140Wに寒気トラフ。カナダ120Wに寒冷渦、強い寒気停滞。バッフィン島S部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:100Eに高気圧。05Wに低気圧。30E、140E、165E、120W、45W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで北上。オーストラリアのSの135Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで、オーストラリアE部で降温。ニュージーランドにリッジ。太平洋125Wに寒気トラフ。南米大陸S部65Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカS部の高気圧強化、昇温。スーダン~コンゴ付近で昇温。アルゼンチンN部~ブラジルS部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア155E61N、カナダ115W54N、バッフィン島65W66N付近
・南半球低極 -16℃:南極大陸の広範囲
・高極 32℃:ナミビア、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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