全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年1月21日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・シリア付近の寒冷渦:寒気南下
・カザフスタンW部の寒気トラフ:寒気強化しつつ南下
・シベリア105Eの寒冷渦:寒気強化
・アメリカSE部の寒冷渦:寒気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にイギリスのWの高気圧、バッフィン島の寒冷渦を周る流れで蛇行大。
イギリスのWに高気圧。スペインに寒冷渦、寒気弱まる。シリア付近に寒冷渦、寒気南下。カザフスタン50Eに寒気トラフ、寒気強化、南下。バレンツ海、トルクメニスタンに寒冷渦。シベリア110Eに寒冷渦、寒気強化。オホーツク海に寒気トラフ。太平洋150E、170Wに寒気トラフ。同130Wに寒冷渦。アメリカ100Wにリッジ、暖気東進。アメリカSE部に寒冷渦、寒気南下。バッフィン島に寒冷渦、大西洋55Wにかけて寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:130Eに低気圧。110Wに高気圧、昇温。80Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋35Wに寒気トラフ。インド洋60Eに寒気トラフ。オーストラリアのSの130Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S近くまで北上。ニュージーランドにリッジ。太平洋165W、同105Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ10N付近(チャド以西)で昇温。オーストラリアW部~中部で昇温。アルゼンチン40S以北で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:シベリア105E65N周辺
・南半球低極 -20℃:南極点付近、南極大陸115E84S付近
・高極 28℃:ナミビア、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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