全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年3月29日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・アイスランドのSの高気圧:強化、暖気北上
・フィンランド~フランスの寒気トラフ:寒気南下
・ベーリング海峡~北極海のリッジ:暖気東進
・オーストラリアのSの寒気トラフ:オーストラリアS部に寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にアイスランドのSの高気圧、ベーリング海峡のリッジを周る流れで蛇行大。
大西洋25Wに寒冷渦。アイスランドのSに高気圧、強化、暖気北上。フィンランド~フランスに寒気トラフ、寒気南下。アルジェリアE部に寒気トラフ。パキスタンにリッジ、昇温。シベリア95E~中国85Eに寒気トラフ。太平洋145E、同165Eに寒気トラフ。同180Wに寒冷渦。ベーリング海峡~北極海にリッジ、暖気。太平洋160Wに高気圧。カナダのW、カナダ100Wに寒冷渦。アメリカW岸に寒気トラフ。同90Wに寒冷渦。カナダ60Wに寒気トラフ。アメリカNE部にリッジ、暖気東進。大西洋50Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:30Eに高気圧、暖気。150~110Eにリッジ、暖気南下。135Eに寒冷渦。150Wに低気圧。ウェッデル海にリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋15Wに寒気トラフ。オーストラリアのSの135Eに寒気トラフ、オーストラリアS部に寒気。ニュージーランドに寒冷渦。太平洋100Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
スーダン、エチオピア、アラビア半島で降温。ミャンマー、ラオス付近で昇温。オーストラリアE部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -32℃:カナダ100W74N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸130E77S付近
・高極(29日12UTC) 28℃:カメルーン、スーダン、エチオピア、エリトリア、イエメン、ミャンマー、ラオス、中国120E付近
・高極(30日00UTC) 28℃:ナイジェリア、カメルーン、チャド、メキシコ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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