全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年4月22日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・グリーンランドのリッジ:暖気北上
・カラ海の寒冷渦:ロシアN部で寒気南下
・サハリンの寒冷渦:寒気東進
・アメリカNE部の寒冷渦:寒気南下
・南極大陸の大規模なリッジ:暖気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋70W~日本付近130Eで蛇行大。
大西洋20Wに寒気トラフ。北海に高気圧、グリーンランドにかけてリッジ、暖気北上。アルジェリアのNに寒冷渦。カラ海に寒冷渦、ロシアN部に寒気南下。ロシアSE部に寒冷渦、黒海にかけて寒気トラフ。パキスタンにリッジ、昇温。カザフスタンE部に高気圧。バングラデシュに寒気トラフ。サハリンに寒冷渦、寒気東進。東シベリア海に高気圧。シベリア145E、太平洋165Wに寒冷渦。太平洋170Wに寒気トラフ。アメリカSW部にリッジ、昇温。カナダ115Wに寒冷渦。アメリカ110Wに寒気トラフ。同NE部に寒冷渦、寒気南下、大西洋70Wに寒気トラフ。ラブラドル海に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:20W(ウェッデル海)に寒冷渦。00W、60Eに低気圧。140~80Eに大規模なリッジ、暖気南下。160Wに寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:インド洋90Eに寒冷渦。オーストラリアのSの120Eに寒気トラフ。太平洋90Wに寒冷渦。チリにリッジ、昇温。大西洋40Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
マリ~チャド付近で昇温。オーストラリアNW部で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -24℃:カナダ115W76N付近
・南半球低極 -40℃:南極大陸10E86S付近
・高極(22日12UTC) 28℃:アルジェリア、ニジェール、チャド、スーダン、エチオピア
・高極(23日00UTC) 32℃:メキシコ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です