全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年6月10日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスの寒冷渦:寒気南下
・日本N部のリッジ:暖気が弱まりつつ東進
・アメリカNE部~カナダ80Wのリッジ:暖気東進
・南アフリカのWの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特に大西洋55W~モンゴルW部、中国90Eで蛇行大。
大西洋30Wに高気圧。アイスランドのNEに高気圧、昇温。イギリス、イタリア、バレンツ海、ロシア50Eに寒冷渦。カザフスタン65Eに高気圧。シベリア95E、北極海160Eに寒冷渦。中国NE部に寒気トラフ。日本N部にリッジ、暖気弱まりつつ東進。アリューシャン列島180Eに寒冷渦、太平洋170Eに寒気トラフ。アラスカW部、太平洋140Wに寒冷渦。アメリカ、カナダ120Wにリッジ、昇温。カナダ110Wに高気圧。カナダ、アメリカ95Wに寒気トラフ、寒気東進。アメリカNE部~カナダ80Wにリッジ、暖気東進。ラブラドル海に寒冷渦、大西洋55Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:00W、55Eに低気圧。155E、ウェッデル海に寒冷渦。100Eにリッジ、W側に暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋35Wに寒気トラフ。南アフリカのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上、寒気東進。インド洋70Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。オーストラリアのWに寒気トラフ、オーストラリアW部で昇温。同SE部に寒気トラフ。ニュージーランドにリッジ。太平洋175Wに寒気トラフ。同95Wに寒冷渦。同90Wに寒気トラフ。大西洋55Wに寒気トラフ。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
コンゴN部~スーダンS部付近で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海160Eの寒冷渦周辺、ラブラドル海の寒冷渦のW側
・南半球低極 -40℃:南極大陸内数か所
・高極(10日00UTC) 32℃:メキシコ
・高極(10日12UTC) 32℃:アルジェリアSE部、サウジアラビア、イエメン、イラン、パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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