全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月2日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イラン~アフガニスタンの高気圧:昇温
・シベリア100Eの高気圧:W側で昇温
・北極海160Eの高気圧:昇温
・オーストラリアSE部の寒気トラフ:寒気北上
・南極大陸140Eのリッジ:暖気南下

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
ノルウェーのWに寒冷渦、寒気南下。フランスのWに寒気トラフ、寒気東進。スヴァールバル諸島のWに寒冷渦。バルカン半島にリッジ、昇温。カザフスタン70Eに寒冷渦。シベリア100Eに高気圧、W側で昇温。中国115Eに寒気トラフ。北極海160Eに高気圧、昇温。シベリア165Eに寒冷渦、オホーツク海~日本N部に寒気トラフ。アラスカNE部、カナダ115Wに寒冷渦。アメリカ90W、カナダ100Wにリッジ。アメリカNE部に寒気トラフ。グリーンランドNW部、グリーンランドのSに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にタスマン海のSのリッジ、南極大陸90Wのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:30W、65Eに寒冷渦。40Eに低気圧。140Eにリッジ、暖気南下。90W~南極点にリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのSに寒気トラフ。インド洋75Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。オーストラリアSE部に寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。太平洋175Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が40S以北まで。同105Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。大西洋45Wに寒気トラフ、ブラジルS部で寒気北上。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
マリに暖気南下。イラン~アフガニスタンに高気圧、昇温。中国80E付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:グリーンランドNE部
・南半球低極 -40℃:南極大陸00E83S付近
・高極(2日00UTC) 32℃:アルジェリアW部、サウジアラビア、アフガニスタン、アメリカ105W
・高極(2日12UTC) 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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