全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月6日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの高気圧:停滞、850hPa・8℃以上の暖気
・ギリシアの寒冷渦:リビアで寒気南下
・カザフスタンW部~シベリア60Eのリッジ:昇温
・モンゴル~バイカル湖のリッジ:暖気東進
・ニュージーランドの寒冷渦:W側に寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北欧とその周辺に寒冷渦4個。ドイツに寒気トラフ。ギリシアに寒冷渦。北極点近くに高気圧、停滞、850hPa・8℃以上の暖気。カザフスタンW部~シベリア60Eにリッジ、昇温。モンゴル~バイカル湖にリッジ、暖気東進。シベリア120E、同160Eに寒冷渦。中国NE部に寒気トラフ。太平洋130Wに寒気トラフ。カナダNW部、バッフィン湾に寒冷渦。大西洋65Wに寒気トラフ。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に南極半島のリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:00E、90E、170W(ロス海)に寒冷渦。140Eにリッジ、暖気。南極半島にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上、南アフリカで昇温。マダガスカルのSに寒気トラフ。オーストラリアSW部に寒冷渦、寒気東進。ニュージーランドに寒冷渦、W側に寒気。太平洋145Wに寒気トラフ。同80Wに寒気トラフ。大西洋45Wに寒気トラフ、アルゼンチン~ブラジルS部で寒気北上、850hPa・0℃が35Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
中央アフリカ~コンゴ付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:グリーンランド40W70N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸00W84S付近
・高極(6日00UTC) 32℃:西サハラ、モーリタニア、アルジェリアW部、サウジアラビア、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(6日12UTC) 36℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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