全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月10日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスの寒気トラフ:寒気南下、E側では昇温
・ロシアSE部の高気圧:昇温
・アメリカS部の高気圧:高温持続
・南アフリカ、ナミビアのWの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのNE、フィンランドN部に寒冷渦。イギリスに寒気トラフ、寒気南下、バルカン半島W部で昇温。ロシア45Eに寒気トラフ。同SE部に高気圧、昇温。シベリア90Eに寒冷渦、寒気南下。中国NE部に高気圧、暖気。北極海165Eに高気圧、850hPa・8℃以上の暖気。サハリン、太平洋175E、同145Wに寒冷渦。ベーリング海に高気圧。カナダ90W、バッフィン湾に寒冷渦。五大湖に寒気トラフ。カナダ70Wにリッジ、暖気東進。大西洋50Wに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
南極大陸:10W~南極点を通る寒気トラフ、寒気強化。110~40Eにリッジ、暖気南下。ロス海にリッジ、暖気南下。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカ、ナミビアのWに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアのSに寒冷渦、850hPa・0℃が30S近くまで。太平洋165Wに寒気トラフ。同125Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで。アルゼンチンS部に寒気トラフ、40S以南に850hPa・-4℃以下の寒気、アルゼンチンN部~ブラジルS部では昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アンゴラ~コンゴS部で昇温。オーストラリアN部で昇温。アメリカS部に高気圧、高温持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 0℃:アイスランドのNEの寒冷渦周辺、タイミル半島、カナダNW部、バッフィン湾、他
・南半球低極 -48℃:南極大陸100E87S付近
・高極(10日00UTC) 36℃:アメリカ105~110W付近
・高極(10日12UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン・パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です