全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月14日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・北極点近くの高気圧:停滞、850hPa・8℃以上の暖気
・カザフスタン65Eの高気圧:W側で暖気北上
・モンゴルE部~シベリア130Eのリッジ:暖気拡大
・南アフリカの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
北極点近くに高気圧、停滞、850hPa・8℃以上の暖気。大西洋40Wに寒冷渦。同20Wにリッジ、暖気東進。北海に寒気トラフ。ウクライナに寒冷渦、寒気東進。カザフスタン65Eに高気圧、W側で暖気北上。カラ海、モンゴルW部に寒冷渦。モンゴルE部~シベリア130Eにリッジ、暖気拡大。黄海に寒気トラフ、寒気南下。日本N部に寒気トラフ。東シベリア海、太平洋170E、アラスカのS、カナダ110W、グリーンランドNW部に寒冷渦。アメリカ90Wにリッジ、カナダ80Wにリッジ、暖気東進。ラブラドル海~アメリカNE部に寒気トラフ、寒気東進。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大~大。特にオーストラリアのSの高気圧、太平洋95Wの高気圧を周る流れで蛇行大。
南極大陸:15W(海上)に寒冷渦。95Eに高気圧、暖気。160W(ロス海)に寒冷渦。80Wにリッジ、暖気。
中緯度偏西風帯以南~70S:南アフリカに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S以北まで北上。インド洋90Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアのSに寒気トラフ、オーストラリアSW部に寒気。オーストラリアのSの150Eに高気圧。タスマン海160Eに寒冷渦。太平洋155Wに寒気トラフ。同95Wに高気圧。同95Wに寒気トラフ。チリにリッジ、暖気南下。大西洋40Wに寒気トラフ、ボリビア~ブラジルS部付近で寒気北上、850hPa・0℃が30Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アメリカS部~メキシコN部に高気圧、縮小、降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -4℃:東シベリア海
・南半球低極 -40℃:南極大陸145E75S付近
・高極(14日00UTC) 36℃:メキシコN部、アメリカ105~110W付近
・高極(14日12UTC) 32℃:アラビア半島~アフガニスタン・パキスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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