全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月30日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イギリスのリッジ:ヨーロッパW部で昇温。
・ロシアS部~SE部のリッジ:暖気東進
・アメリカSW部の高気圧:暖気拡大
・アルゼンチンのリッジ:暖気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋25Wに寒冷渦、寒気トラフ。イギリスにリッジ、ヨーロッパW部で昇温。フィンランド、シベリア60Eに寒冷渦。ロシアS部~SE部にリッジ、暖気東進。カザフスタン60E~カスピ海に寒気トラフ。中国90Eに寒気トラフ。スヴァールバル諸島、シベリア110Eに高気圧、暖気。日本N部にリッジ。北極海160W、シベリア160E、太平洋160E、同145W、ベーリング海170Wに寒冷渦。アメリカ120Wにリッジ、昇温。カナダ70W、グリーンランドに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特にニュージーランドのリッジを周る流れで蛇行大。
南極大陸:80E、110Wに寒冷渦。120Wに低気圧。160Eにリッジ、暖気南下。南極半島にリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで北上。マダガスカルのSに寒気トラフ、850hPa・0℃が35S近くまで北上。オーストラリアのSWに寒気トラフ。タスマン海160Eに寒気トラフ。ニュージーランドにリッジ、昇温。太平洋160Wに寒冷渦、850hPa・0℃が30S近くまで。同100Wに寒冷渦、850hPa・0℃が35Sまで。同85Wに寒冷渦、850hPa・0℃が40Sまで。アルゼンチンにリッジ、暖気東進。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ大陸0~10Sで昇温。アラビア半島~アフガニスタンの高温持続。アメリカSW部に高気圧、暖気拡大。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海160Wの寒冷渦中心周辺
・南半球低極 -44℃:南極大陸20E85S、55E75S付近
・高極(30日00UTC) 32℃:サウジアラビア、イラク、イラン、アフガニスタン、パキスタン、メキシコN部、アメリカSW部
・高極(30日12UTC) 36℃:サウジアラビア、イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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