全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年7月31日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・フランス~ノルウェーのリッジ:暖気北上
・シベリア110Eの高気圧:昇温
・アメリカ115W~カナダ130Wのリッジ:昇温
・南極大陸60E、同115Eの寒冷渦:850hPa・-48℃以下の寒気

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
アイスランドのSに寒冷渦、ポルトガルのWにかけて寒気トラフ。フランス~ノルウェーにリッジ、暖気北上。ロシアNE部に寒冷渦、ベラルーシにかけて寒気トラフ。ウズベキスタンに寒冷渦、イランN部に寒気。シベリア110Eに高気圧、昇温。北極海150W、カムチャツカ半島、アラスカSW部、太平洋140Wに寒冷渦。アメリカ115W~カナダ130Wにリッジ、昇温。カナダ100W、アメリカ95Wに寒気トラフ、共に寒気南下。セントローレンス湾、グリーンランドに寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:60E、115Eに寒冷渦、850hPa・-48℃以下の寒気。100Wに低気圧。ロス海にリッジ。ウェッデル海にリッジ、昇温。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S近くまで北上。インド洋60Eに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。オーストラリアSW部に寒気トラフ、寒気東進。タスマン海165Eに寒気トラフ。ニュージーランドのSEに高気圧。太平洋165Wに寒冷渦。同100Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が35Sまで。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
オーストラリアNW部で昇温。アメリカSW部に高気圧、昇温。ブラジルE部で降温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:北極海150Wの寒冷渦中心~周辺、グリーンランド40W73N付近
・南半球低極 -48℃:南極大陸50E77S、110E・72~79S付近
・高極(31日00UTC) 36℃:アメリカ110W付近
・高極(31日12UTC) 36℃:サウジアラビア、イラン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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