全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年8月23日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・スウェーデン~フランスの寒気トラフ:寒気南下
・ボーフォート海のリッジ:暖気北上
・アメリカSW部の高気圧:暖気持続
・南太平洋90Wの寒気トラフ:寒気北上

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
北極点付近、ノルウェーのWに寒冷渦。スウェーデン~フランスに寒気トラフ、寒気南下。ウクライナ~ロシアNE部にリッジ、暖気。カスピ海N部~シリアに寒気トラフ、寒気東進。ウズベキスタンにリッジ、昇温。シベリア75Eに寒冷渦。同105Eに高気圧、暖気。中国110Eに寒気トラフ。シベリア140E、同170E、太平洋170Eに寒冷渦。同140Wに寒気トラフ。ボーフォート海にリッジ、暖気北上。カナダN部85Wに寒気トラフ、寒気南下。グリーンランドS部に高気圧。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~大。特に太平洋90Wの寒気トラフを周る流れで蛇行大。
南極大陸:15W、125E、160W(ロス海のNE)に寒冷渦。40Eにリッジ、暖気南下。80Wにリッジ。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋40Wに寒冷渦。同20Wに寒気トラフ。南アフリカのSに寒気トラフ、850hPa・-4℃が40S以北まで北上。モザンビーク海峡に寒冷渦。タスマン海160Eに寒冷渦、850hPa・0℃が30Sまで。太平洋125Wに寒冷渦。同90Wに寒気トラフ、850hPa・0℃が30S以北まで、アルゼンチンN部~ブラジルS部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
中国80E付近で昇温。アメリカSW部に高気圧、暖気持続。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -8℃:エルズミーア島付近
・南半球低極 -44℃:南極点付近、南極大陸05W83S、85E78S、95E87S付近
・高極(23日00UTC) 32℃:モーリタニア、マリ、サウジアラビア、イラン、メキシコN部、アメリカW部
・高極(23日12UTC) 36℃:イラン、アフガニスタン

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球500高度850気温
南半球地上気圧
全球500高度850気温

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です