全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年9月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・ポーランドの高気圧:暖気東進
・カザフスタン65Eの寒冷渦:寒気南下
・カナダ100Wの寒冷渦:強い寒気南下
・南インド洋の寒冷渦:寒気北上
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球偏西風帯以北の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、やや大。
大西洋20W、リビアのNに寒冷渦。ポーランドに高気圧、北欧にリッジ、暖気東進。カザフスタン65Eに寒冷渦、寒気南下。シベリア100Eに高気圧。モンゴルE部に寒冷渦。オホーツク海にリッジ、暖気東進。ベーリング海175Eに寒冷渦、太平洋170Eに寒気トラフ。北極海170Wに高気圧。アラスカにリッジ。太平洋140Wに寒冷渦。カナダ100Wに寒冷渦、強い寒気南下。ラブラドル海、グリーンランドN部に寒冷渦。
【南半球偏西風帯以南の500hPa流れ、850hPa気温】
偏西風の蛇行は、小~やや大。
南極大陸:10~100Eにリッジ、昇温。155E、55W(ウェッデル海)に寒冷渦。
中緯度偏西風帯以南~70S:大西洋30Wに寒冷渦。南アフリカ、ナミビアのWに寒気トラフ、寒気東進。インド洋80Eに寒冷渦、モーリシャスに850hPa・8℃以下の寒気が北上。オーストラリアのSWに寒気トラフ、寒気東進、オーストラリアSW部で昇温。ニュージーランドに寒気トラフ、寒気東進、850hPa・0℃が40Sまで。チリに寒気トラフ、寒気東進。アルゼンチンS部に寒気トラフ、アルゼンチンN部で昇温。
【低緯度域の850hPa気温の変化】
アフリカ大陸10~25S付近で昇温。

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -20℃:グリーンランド30W75N付近
・南半球低極 -44℃:南極大陸150E・74~77S付近
・高極(15日00UTC) 28℃:アルジェリアS部周辺、サウジアラビア周辺、アメリカW部
・高極(15日12UTC) 32℃:サウジアラビア

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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