全球大気の流れ、寒気・暖気の状況:2020年10月15日12UTC

★注目される現象(500hPa流れ、850hPa気温)
・イタリアN部の寒冷渦:寒気強化、南下
・タイミル半島の寒冷渦:寒気強化、南下
・アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進

★個別詳細
【北半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、やや大~大。特に太平洋170Wの寒冷渦を周る流れで蛇行大。
・イタリアN部の寒冷渦:フランスで降温、850hPa・-4℃、アルジェリア、モロッコに寒気南下
・ロシアNW部の寒気トラフ:850hPa・-4℃以下の寒気が南下
・タイミル半島の寒冷渦、シベリア90Eの寒気トラフ:850hPa・-12℃以下の寒気が拡大、寒気南下
・シベリア140Eの寒冷渦:寒気縮小、日本N部に850hPa・-4℃以下の寒気
・太平洋170Wの寒冷渦:850hPa・8℃以下の寒気が30N以南まで南下
・アラスカの寒冷渦:850hPa・-16℃以下の寒気が南下
・カナダ95Wの寒冷渦、アメリカ90Wの寒気トラフ:寒気南下、850hPa・4℃が35Nまで
・メキシコN部の高気圧:昇温
・エルズミーア島に高気圧:850hPa・-4℃以上の暖気
【南半球の500hPa流れ、850hPa気温】
・偏西風の蛇行は、小~やや大。
・アフリカ大陸S部の高気圧:南アフリカで昇温
・オーストラリアSW部の寒気トラフ:寒気北上
・ニュージーランドの寒気トラフ:寒気東進、850hPa・0℃が40S以北まで
・太平洋105Wの寒気トラフ:寒気北上、850hPa・0℃が35Sまで
・大西洋45Wの寒気トラフ:アルゼンチンN部~ブラジルS部で寒気北上

★850hPa気温の低極、高極:ECMWF解析図から読み取り
・北半球低極 -16℃:北極海20W86N、同150W77N付近、アラスカN部
・南半球低極 -36℃:南極点~10E83S、南極大陸45E78S、110E86S~140E72S付近
・高極(15日00UTC) 28℃:メキシコN部、アメリカS部
・高極(15日12UTC) 28℃:ナミビア、南アフリカ

※ 図はヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)ホームページより転載

北半球500高度850気温
南半球500高度850気温
北半球地上気圧
南半球地上気圧
全球500高度850気温

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